「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに続伸。決算開示が比較的
好調な会社が多く、株価を下支えしました。
日本市場は、ニューヨーク市場の好調を受け短期投機筋が再び活動
を開始したようです。
日経平均先物が先導して、現物買いが続く、という方法です。」
■昨日開示された「テキサス・インスツルメント」が、好調な決算を
開示しました。
立会時間中にも買われていましたが、立ち合い終了後も買い進まれて
います。
好調な業績と株価の戻りという典型的な事例です。
「テスラ」も決算を開示しましたが、決算内容は、好調とは言えない
内容でした。しかし、株価は時間外で大きく反発しています。
「テスラ」は、市場全体が上昇する中、逆行安を続けていました。
大きく下落した後だけに昨日の「開示」は、「悪材料出尽くし」と
なった典型ではないでしょうか。
しかし、アメリカではダウ平均とS&P500、ナスダックとの上昇率の乖離が
始まっています。
ダウ平均が上昇するのにS&Pやナスダックが下落している、という乖離
です。
この乖離が拡大した時は、株式市場が相場の終了や開始を告げる転換点
となってきました。
今回も何らかの転換点が近づいていると考えています。
■日本市場は、海外投機筋の再登場です。
先週金曜日のSQ通過で、身軽になった投機筋が、日本株へ再び回帰して
来ました。
ドルベースでの日経平均も長引く円安で割安感が際立つようになりました。
先物に先導させて日経平均を上昇させる。
その日経平均の構成比率が高い値がさ大型株を現物買いで支える。
その影響で日経平均が押しあがる。
この間で、オプションなどにも資金投入が拡大していると想定しています。
そのため、日経平均が上昇している幅と比較して、値下がり銘柄の数が
多い状態のままです。
根拠なく割高すぎる(本家のエヌビデアのPERは30倍程度ですが・・・)
PER50倍越えのハイテク株が買い進められます。
この動きは、アメリカで主力銘柄の決算が終了して方向性が見えてくる
まで続きます。
■とはいえ、日本の半導体関連銘柄が高すぎると感じている投資家は
多く存在します。
この株価を維持するためには相応の業績開示が必要です。
5月10日過ぎに集中しているこれらの銘柄の決算に注目です。
物足りなければ、容赦なく売りを浴びると想定しているからです。