市場の目「度を越した期待」(2024.11.21)

「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまち。ダウは上昇、ナスダックは
小幅反落、S&Pha横ばいという状況です。
エヌヴィデアは期待通りの順調な業績でしたが、時間外では、売られています。

日本市場は、エヌヴィデアに連動して半導体関連銘柄が売られ日経平均株価
を押し下げることとなりました。」

■エヌヴィデアの決算数字は「驚異的」です。
四半期で350億ドル以上の売り上げは日本円で見ると5兆2650億円です。
第四四半期もさらに売り上げが伸びる想定であり、この売り上げを叩き出せる
同社の事業モデル、製品の優秀性は、高い株価にふさわしいと思います。

事業の規模が小さい時は成長企業は、前年比2倍という数字を容易に叩き出せますが
兆円単位の売り上げになって、倍近い伸び率を示す会社は、極めてまれです。
規模の大きさを考えなければならないからです。

同社には、個別株オプションで莫大な個人も含む投機家が参入しています。
個別株オプションはアメリカのほとんどの銘柄で採用されていますが、同社の
オプション残高は際立っています。

それだけに、業績開示というイベントがあると、オプションの組み換えなど変動が
起きます。また、恣意的な相場操縦も起きます。

決算開示直後の株価の動きは、同社の本質的な評価と乖離しているのではないか
そう考えています。

世界中の機関投資家が同社をポートフォリオに加えています。
また、今月からは「インテル」に代わりダウ平均にも採用されて、同社を組み込まざる
を得ない投資家が増えています。

下がれば買いでいいのではないでしょうか。

■日本市場では材料が乏しく薄商いが続いています。

「103万の壁」を巡り与党と国民民主党の間で合意が取り付けられました。
とりあえず、税制審議会、補正予算までの期間は国会は平穏に推移すると思います。

しかし、内向きの政治は、現在の課題山積みの世界状況の中では、いささか頼りないと
考えています。

来週28日のアメリカ感謝祭休日を前にして動きが鈍くなると考えています。