市場の目「投機筋と踏み上げ」(2024.07.03)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上昇。「独立記念日」の休場を
前にあまり材料の無い上げになっています。

日本市場は、指数がけん引する相場です。」

■ニューヨーク市場は、今晩は半日取引、明日は休場となります。
利益確定になるのが通常ですが、現状のニューヨーク市場では、お構いなし
の上げ調子です。

例年、「独立記念日」明けの5日は安いと言われています。
雇用統計などの重要経済指標も出てきます。
あまり無邪気に上昇を喜べない空気感もあると考えています。

■日本市場は指数先物投機家による相場上昇です。
TOPIXではなく現物株も上げやすい「日経平均」の方に買いが集中したようです。
40500円どころに大量にあった売りのオプションが一斉に買戻しに転換しました。
「踏み上げ」の動きとなり、日経平均は40600円を抜けてきました。
もはや年初来高値まで、あとわずかです。

日経平均を上げるためには、影響度の大きな半導体関連銘柄を買えば合理的です。
そのため、久しく低迷している半導体関連の「値嵩株」が、上伸しました。

値上がり幅に比較して、値下がり銘柄が多いのも、日経平均の指数先物がけん引
する状況ではありがちなことです。

■株価を「高い」「安い」で判断しているとこういう時期には間違えます。

今買いに回っている海外投資家は「高い」などと考えて投棄しているわけでは
ないからです。

相場は繰り返しますが「強い」「弱い」で考えるものです。

こういう時期にはどうしたらいいのか?

「逆指値注文」を忘れずにしておくことです。
抵触したらどうするのか?
相場が強ければ覚悟を決めて「再投資」すればいいだけの事です。