「昨日のニューヨーク市場は、三指数ともに続伸しました。パウエルFRB議長の
「ハト派」的発言、国債の金利低下などを背景としたものです。
やはり、アメリカ株式市場の現状の最大の好材料は「金利引き下げ」なのです。
日本市場は、「メジャーSQ」を通過しました。」
■日本時間の今晩、アメリカでは2月の雇用統計が開示されます。
ニューヨーク市場にとっての最大の好材料である「金利引き下げ」の時期が近い
のか、はたまた遠ざかるのかが、この数字で判断されます。
市場参加者の内、短期投機筋などは、雇用統計の数字で、仕掛けようとします。
債券市場はすでに先行して、金利を下げており、昨日の三指数では、とりわけ
ナスダック市場が強い動きとなりました。
「金利低下」の恩恵を最も受けるのがナスダック市場だからです。
しかし、日本と同様、企業業績の支えが無ければ株価を高水準で維持することは
難しくなります。
やはり、時間が必要ではないでしょうか。
■日本市場は、昨日日経平均が「ラッパ足」という非常に悪い形で終わりました。
前場は、昨日の悪い形を幾分否定する上昇もありました。
しかし、週末でもあり、昨日の「悪い足」を完全否定することはできません。
調整局面入りを想定したほうがいいと考えています。
とはいいながら物色意欲は旺盛です。
値上がり銘柄が1000銘柄を超え、市場全体としては堅調です。
「値がさハイテク株」の跋扈に押されて放置されていた銘柄群に広く浅く買い物
が入っている観があります。
待ちかねていた個人投資家の「押し目買い」なのではないでしょうか。
■想定したように、3月に入り、「増配」「分割」などの資本政策を開示する
会社が増えています。
この流れは、来週以降も加速すると想定しています。
期末に向けての売り圧力と、資本政策の改善による「買い圧力」この均衡が
当面続くのではないでしょうか。