市場の目「日経平均対TOPIX](2024.02.19)

「先週末のニューヨーク市場は三指数ともに下落しています。CME
日経平均も下落、本日は毎週同様先物にサヤ寄せする動きでした。

本日は、プレジデントデイで、アメリカは休場です。
とはいえ、日本市場は相変わらずの大商いが続いています。」

■値がさ株が売られると、低位株が買われる、という事は昔から
よくあることです。

昨年末以来、日本市場は、指数先物に対する投機的な動きが相場を
けん引しました。
日経平均を構成している銘柄の中でも、指数に影響力の大きな、値がさ
ハイテク株が、先行して株価を上げた背景はそこにあります。

さて、先週指摘したように、値がさハイテク株は、チャート的に、天井
件に到達しており、調整が必要な状況です。
半導体関連銘柄への需要の急拡大を期待しての上昇でしたが、まだ、
業績自体は、その期待値に追いついていません。

そのため、先行した株価は、業績などの実績が追い付いてくるまで、
足踏みをせざるを得ないという事です。

しかし、日本市場へ流入している投資資金の勢いは止まりません。
そのため、値がさハイテク以外の銘柄の物色が拡大します。

本日は日経平均が下落したにもかかわらず、プライム市場では値上がり
銘柄数が1200を超えるなど、二極分化が進んでいます。

■今後も当面は、この動きが継続します。
また、三月八日はメジャーSQですから、それに伴う投機筋の仕掛けが
指数先物を中心に発生すると想定しています。

反面、今年度の最初の四半期を迎える海外のヘッジファンドなどは、
最初の利益確定に走ると想定しています。
つまり、SQ終了後は、利益確定が先行する可能性がありうるという事です。

さらに、三月は、日本の決算時期でもあります。
年金や投資信託など、利益確定が必要な大口投資家が利益確定に出る
可能性があります。

従って、当面、38915円を一気に抜き去って40000円をうかがうという展開は
少なくとも今月は見込めないと考えています。

■今まで物色されていない低位株などを仕込むには、絶妙の時期では
ないでしょうか。

相場は常に「捨てる神あれば拾う神あり」なのです。