「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに大幅高で終了。S&P500は高値を抜いて堅調。
ナスダック市場は、高値をうかがいます。
しかし、ラッセル2000などの中小型株指数はいまだ低迷しており、本格的な景気の
回復はまだ先のようです。
日本市場は、前場高の後場安。日銀の「緩和姿勢維持」で、材料出尽くしとなりました。」
■ニューヨーク市場は堅調さが続いています。
けん引しているのは、「ハイテクジャイアント」です。金利が高止まりしている中では
やはり、中小型株の業績回復が覚束ないという事だと想定しています。
日本市場は、ニューヨーク市場との連動で、寄り付きから高く、前場の内は高値を維持
していましたが、日銀の政策維持が開示されると反転利益確定売りが先行しました。
日経平均は29円安と小幅な下げでした。
日経平均のチャートから算出した値幅は36700円どころが目標であり、調整も止む無い所
だと考えています。
日本銀行は、いずれ、マイナス金利政策を見直さざるを得ません。
経済指標は順調に回復しており、インフレ目標やGDP成長率も日本銀行が、金融政策を
修正するに足る状況になりつつあります。
遠からず、マイナス金利の修正などの金融引き締め策がとられますが、アメリカのように、
高金利にする必要はなく、また、そこまでの強い経済状況でもありません。
日本の株式市場にとっても居心地のいい金融政策になると想定しています。
■本日も東証の出来高上位は半導体関連株で占められました。
またトヨタが新高値3000円を抜けました。
アジアで最大の時価総額になると想定しています。
海外や日本の機関投資家からすると、株式市場が急速に上昇したため、当初は「先物」
の買い付けで対応せざるを得ませんでした。
上昇速度が少し緩まり、ようやく個別株物色の動きが取れるようになってきたと考えます。
日経平均先物を押し上げるような銘柄への集中から、分散が進むと想定しています。
踊り場形成は相場の持続的上昇には好ましいと考えています。