市場の目「材料不足」(2024.12.17)

「昨日のニューヨーク市場はダウ平均が連続やす、ナスダックと
S&Pは続伸という事になりました。

週末に控えた「トリプルウィッチング」に関連性があるナスダック
とS&Pは堅調で、関係の薄いダウ平均は軟調という事です。

日本市場は海外投資家の参入が減少しており様子見です。」

■今週は中央銀行週間、FOMCの結論待ちで動きにくいところではあります。

アメリカは金利引き下げを前提にして動いていますが万が一に備えての
模様眺めだと考えます。

ナスダックとS&Pが順調に上伸している背景は週末に控えた「トリプルウィッチング」
です。
両市場の採用銘柄の多くが個別株オプションなどの対象となっており、
個人投資家の参入も多く、堅調である必要があるのです。
FOMC終了後は、動意づくと考えています。

■日本市場は同様に日本銀行の政策決定会合を控えています。
すでに、金利据え置きが市場のコンセンサスになっています。

日本市場は「メジャーSQ」を終了したため、年内の日本市場での取引を終了
した海外の短期筋も多いのではないかと考えています。

日本市場は、明らかに売買代金が減少しています。

海外投資家の中でも中長期の投資家は、「パッシブ」ではなく個別株を物色
する「アクテイブ」投資の投資家が健在です。

彼らは来年度へ向けてじっくり日本株を仕込んでいると想定しています。

底堅い日本市場の動きはこれらのアクテイブ投資家の買いの影響もあるのだと
考えています。

年末に向けての「掉尾の一振」は今週末のニューヨーク市場の相場次第です。
高ければ追随する可能性があり、そうでなければこのままボックス相場が続きます。

静かな年末になるかもしれません。