市場の目「材料難で株安」(2024.07.01)

「先週末のニューヨーク市場は三指数ともに小幅安。大統領候補の討論会
の評価をどう考えるかでいささか混乱したというところではないでしょうか。

日本市場は、朝方はシカゴでの先物価格にサヤ寄せして高く始まりました
が買い物が続きません。」

■7月月初は、ETFの配当原資の捻出などで売りが出る時期でもあります。

そのため、高寄りした後は利益確定売りが先行します。
特段材料がないタイミングであり、商いがあまり膨らまない中、じり安に
なったのは致し方ないところです。

先週末の「Jフロントリテイリング(3087)」「高島屋(8233)」の決算が
市場の想定を上回る好調さを示しています。

本日開示された日銀短観での景況感は製造業は改善、非製造業は弱含みでした
が、百貨店二社の決算から見ると、非製造業、なかんずく消費は、それほど
弱くはないのではないか、そう感じます。

とはいえ、「内需」の代表格でもある「電鉄株」は、本日、軒並み「ラッパ足」
を出しました。
長く下落してきて反発の形になったところでの「ラッパ足」です。

これはおそらく「ETF」の配当ねん出の売りではないかと想定しています。

例年ですと、明日あたりでこの配当ねん出の動きは終了すると考えます。

■今週4日はアメリカの独立記念日です。

木曜日がアメリカ最大のお祭りの日ですから、ほとんど市場が機能するのは
今週前半だけだと考えています。

しかし、その前半で多くの経済統計が出てきます。

動きが注目です。