市場の目「模様眺め投機筋の跋扈」(2024.09.17)

「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。ダウ平均とS&P500
は小幅上昇、ナスダック市場は小幅下落でした。
いずれにしても、FOMCを前にして模様眺めの状態です。

日本市場は、同様の動きで模様眺めの中、投機筋の「売り仕掛け」と
「自社株買い」の下支えで、何ともさえない動きでした。」

■アメリカ経済は、マイナス回転に陥るのか、堅調さを維持できるのか
瀬戸際にあります。
つまりFRBは,景気後退を後追いで追認するように金利を下げるのか、
それとも事前にきちんと対応できるのか、その瀬戸際という事です。

「0.25%」か「0.5%」かという利下げ幅が問題なのではなく、中立金利に
対して、アメリカ経済を堅調に維持するために、現在高すぎる政策金利を
どこまで下げるつもりでいるのか、そして、その経過においてアメリカ経済は
どのように推移すると考えているのか、それが市場が最も効きたい内容
です。

「0.25%」か「0.5%」かを想像して騒いでいるのは短期の投機筋だけです。

アメリカ経済は、大統領選挙でだれが大統領になろうとも、大きな転換点
を迎えています。

「生成AI」を活用した新しい生産性の高い効率的な社会になることは間違い
ありません。
「ガラ携」から「スマホ」に転換した後、「ガラ携」を新規に使おうという人が
激減したようなそんな変化が訪れようとしているのです。
この流れは変更できません。

景気の大きな追い風は間もなく吹き始めようとしているのです。
アメリカ株は、遠からず回復すると考えています。

■日本市場は定見が無く動いています。
投機筋が中心の相場形成であるから、目先の短期的な利幅にこだわりすぎた
相場になっていると想定しています。

本日もその典型です。

売り物も買い物も少なく模様眺めの中に、「先物売り」が先導して、現物の
相場も下がります。
一定程度下がる過程で、「自社株買い」が少しづつ買いを入れ、引けに、
ブロックトレードでクロスが入り出来高が加算される、そんな状況です。

週末の日銀植田総裁のコメントが出てくるまではこの流れが継続するのでは
ないでしょうか。

配当権利取り、株式分割などの銘柄は少しづつ買いが回復すると考えています。