市場の目「民主党の反撃」(2024.07.22)

「週末のニューヨーク三指数は三指数ともに下落しています。週末に発生
したコンピュータシステムの不具合などで、ハイテク銘柄への売りが加速、
しました。

また、懸念されていたバイデン大統領が次期大統領候補から辞退するという
情報もサプライズで伝わりました。

日本市場は世界で最初にその変化にまみえることとなりました。」

■およそ、勝負事では、最初に手の内を見せている方が不利です。
アメリカの大統領選では、すでにそれまでの政策運営で「手の内」を見せている
与党側が常に不利となります。

トランプ候補は、現政権の最大の「弱み」である「バイデン氏の高齢」をついた
選挙戦を展開してきました。
トランプ候補は共和党大会で正式な候補として承認され、副大統領候補も開示し
具体的な性格も開示しました。
つまり、「手の内」をすべて明かしたことになります。

さて、民主党は、「バイデン大統領」の辞退により、新しい展開を作ることが
出来ます。

世界では、女性のトップが増加しています。
お隣のメキシコでも新しいトップは女性です。
EU委員会のトップは女性です。
イタリアのトップも女性です。

女性が大統領候補になることは、「女性スキャンダル」「セクハラ」などの
リスクがなく、それだけでも「トランプ」候補に対して有利です。

また、民主党としてはこれまで追い込まれたトランプ候補に対する「起死回生」
の展開を繰り出すと考えています。

大統領候補にカマラ・ハリス、副大統領にミシェル・オバマ、応援団に、ヒラリー
・クリントンやテイラースイフトなどが立ち並ぶ姿を想像すると壮観です。

■本日の市場は、先行き不透明で模様眺め。そのため買い方が入らず、出来高が
少ないままに下落しています。

出来高が少ない中での下落はあまり怖さがありません。

いずれにしても、日米ともに決算開示が注目です。
また、来週30日31日は日米ともにFOMC、日銀政策決定会合があります。
週末に向かうに従い市場は模様眺めになる可能性が高いのではないでしょうか。

つかの間の夏休みになるかもしれません。

その後はサマーラリーが到来しそうな予感がします。