「昨日のニューヨーク市場は、三指数ともに下落。
大統領選挙を前にして、動きづらさが顕著です。
日本市場は、始まった決算にたいして、AI自動投資などによる
過剰な動きが出ています。」
■アメリカ大統領選挙は最終局面です。あと5日でけっつかが判明します。
週末をはさんであえて、「渦中の栗」を拾う投資家は多くはありません。
投機資金の多くは債券市場に向かっつていると想定され、債券市場の動き
が急です。
10年国債をはじめ債券金利の上昇が、株式市場の動きを牽制していると
思います。
開示された経済指標が好調さを堅持しており、FRBの金利引き下げが、想定
通り進むのか否かが懸念されていることを材料にしていると考えます。
大統領選挙の結果、とりわけトランプ氏勝利の場合には、税収減、財政
支出の増加、関税による物価の上昇などにより、金利が上がると見られ
ています。
現状の債券金利が、4.5%以上に跳ね上がる可能性もあります。
そういう中で、株式投資に向かうのは難しいと思う次第です。
■日本市場は、海外投資家の動きが乏しく、決算開示による、「AI自動投資」
の影響で、株価が影響を受けています。
「市場想定」に届かない「増益」「上方修正」では、「売り」判断となります。
「減益」でも「自社株買い」「自社株消却」があれば「買い」になります。
株式投資の本質とはやや異なる気がしますが、投資家が少ないと、この判断が
市場の趨勢となります。
何ともやりきれない不透明な動きです。
やはり、決算前後は、手出し無用という事だと思います。
また、大統領選挙を控えてた三連休前です。
昨日コメントしたように、上値を追う動きは取りにくい状況です。
現状では、銘柄をよく見ることが大切です。
大きな動きはありませんが、決算が終了した会社から少しづつ動きが出始めています。
観察ることは、投資にとって極めて重要なことなのです。