「本日はニューヨーク市場など休場。海外税の注文が激減しており、
閑散な市場でした。
日本市場はグロース250市場の600ポイントの攻防戦が見られました。」
■先週末のニューヨーク市場は連休を前にして三指数ともに上伸はした
ものの、出来高不足が気になるところでした。
依然として、「好調な(?)景気」「金利低下」という材料だけが頼り
ですが、危ういバランス上にあることは間違いないと考えています。
■日本市場は、海外からの注文が少なく閑散状況です。
電力会社株が、データセンターや半導体工場の増設や設立により電力需要が
増加するそいう思惑で買われています。
日経新聞に記事が出ましたので、そろそろ材料出尽くしになるかもしれません。
そもそも、電力供給に余裕がある電力会社はわずかです。
少なくとも北海道電力、東京電力、中部電力、関西電力、四国電力、沖縄電力
にはその余力はありません。
原発を再稼働させるか、あるいは新規で発電所を作るかしかありません。
また、電力料金が値上がりするようなら、これ等の新設のデータセンターや
半導体工場は、自社で自家発電装置を構築したほうが、合理的な選択になるかも
知れません。
冷静に考えると、電力会社ではなく、発電設備を供給する会社の方が増益の
可能性が高いのではないのか、そう考えています。
■「グロース250」指数の下落が止まりません。
下値の節である600ポイントを割り込みそうなところで本日はかろうじて
止まりました。
「グロース250」市場の時価総額は5兆5000億円程度です。
ルネサステクノロジー一社ほどの規模です。
その規模間で多くの銘柄があるわけです。
さて「グロース」というからには、「グロース」している銘柄が多いのかと
言えば実はそれほどではありません。
ただ流通性が低いために「割高なPER]で取引されているというに過ぎないと
考えています。
金利上昇の影響などこれらの銘柄にはほとんどないと考えています。
銀行が潤沢に融資を行えるような会社は数が多くなく、したがって負債を多額に
持っている会社も少ないからです。
問題は「グロース」していないことです。
「グロース」というからには、少なくとも毎年20%以上の売り上げ増加を示して
ほしいものです。
しかし、そんな会社はとんとありません。
つまり、「グロース市場」とは名ばかりの、単なる、小型株の集まりになって
いるのです。
そんな「グロース市場」の平均PERは49倍以上です。
成長も顕著でない銘柄に対して、このPERはまだ高すぎるのです。
それが「グロース250」指数が下落を続けている理由です。
■何事も原因と結果があるという事です。