市場の目「狂ったかトランプ」(2025.07.09)

「昨日のニューヨーク市場は、ダウ平均が下落、S%Pとナスダック
は、小幅高でした。
トランプ大統領の連日の発言は、市場にダメージを与えています。
とりわけ、銅に対する50%の関税賦課、医薬品に対する200%の
関税賦課は、アメリカ経済の息の根を止めることになるかもしれません。

日本市場は、週末のSQを意識した動きでもみ合いです。」

■世界の医薬品会社は、世界各地に製造工場を保有しています。
世界を市場としているからです。
製造工場は、半導体同様、製造専門の会社が担う事が多くなっています。
アメリカに製薬会社の工場を作るとなると、それは、アメリカ国内の
会社が担うべきことです。
製造工場は、FDAが厳しい査定を行い、審査に合格した工場だけが、
薬を生産することができます。

半導体同様、製薬会社も「ファブレス」になりつつあるのです。

アメリカで、製薬会社の工場が出来ないという事は、単純にコストの
問題であると考えています。

トランプ政権は、「減税法案」を通すために、「メディケア」を大幅に
削減しました。
アメリカの貧困層、おそらく、人口の半分以上ですが、これらの人々
の医療費負担は急増します。
そして、そこに、医薬品価格が上昇するとなると、アメリカはとても
危険な国になります。

■銅は、現代の産業の基本です。
「希少金属」も重要ですが、「銅」は、それ以上に重要な鉱物資源
です。
アメリカ国内で生産できる量は限定的です。

トランプ大統領が企図している、軍備増強においても、銅は、欠かせない
材料です。

アドバイザーや顧問などの質の低下、浅薄さが透けて見えます。

■TACOの事例になると想定するこの事案は、トランプ政権の焦りを
示していると思います。

全ては、自身の「グリード=強欲」さを基にしたものです。
キリスト教の支持者の中にもそろそろ反感を持つ人々が増加するのではないか
そう考えています。