市場の目「短期筋だけでは・・」(2024.10.15)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上昇。経済の強さを背景とした
新しい相場が動き出していると期待されます。

日本では衆議院選挙の公示日です。」

■アメリカは、順調な経済指標を背景にして、「金利が上昇」しています。

「金利上昇」=「株価下落」というシナリオに反して、「金利上昇」にもかかわらず、
株価が上昇しています。
アメリカでは金利上昇により、株式の益回りとの逆ザヤが徐々に解消に向かい、
長短金利差の逆ザヤも変化しています。

ようやくアメリカ市場は常態になりつつあると考えています。

アメリカの経済の強さを反映する株式市場の強さが出始めたと期待できます。

■日本市場では選挙により二週間の空白ができます。
中長期の投資家が模様眺めを続ける中で、短期投資家だけが跋扈します。
そのために、選挙期間中は株が高いことが多くありますが、選挙後では株価が下落
することが多いのは、短期筋だけでは、相場水準を継続的に押し上げることが
難しいからです。

本日の日本市場はその典型です。

短期筋が「先物」を通じて買いを仕掛け、その影響で、指数寄与度の大きな
値がさ半導体株などが上昇しました。
仕掛けによる売り方の「踏み上げ」もあり、株価は上昇しましたが、引けまで、
4万円を維持できませんでした。

また出来高も上昇に比して多くはありません。

やはり、短期筋だけでは相場は長続きしない、という事だと思う次第です。