市場の目「石破おろし」(2025.07.28)

「週末のニューヨーク市場は、三指数ともに上昇。EUとの関税交渉
が、着地したことで、先物市場では、三指数ともにさらに上伸
しています。

日本市場は、続落です。
相場の注目は、午後から開かれる自民党の「両院議員懇談会」に
移りました。」

■EUとアメリカの関税交渉は、基本的に日米交渉を基礎として、着地
しました。
15%という関税率は、日本と同様、許容できる範囲だと想定して
います。

懸念点は、欧州の主要輸出品である「医薬品」に対する関税も15%
になるのか、はたまた、トランプ政権が主張するように、別枠での
交渉になるかです。

「医薬品」は、欧州にとって、極めて重要な輸出品です。

EUのアメリカ国内への投資枠の中で、解消できるかどうか、が今後の
課題だと考えます。

■日本は、政治の膠着感と、市場の、政権交代期待が、伸び悩みの
背景です。

今週は日本銀行政策決定会合もあり、昨年の「トラウマ」が蘇ります。

まずは、自民党の「両院議員懇談会」の結論が注目です。

党の総裁は、党の「顔」です。
「顔」次第で、選挙の結果に影響します。
民主主義の基本は、「数」の力です。
選挙に勝てない「総裁」では、党が許容できないと考えています。
石破さんの責任は、やはり大きいと思います。

注目です。