市場の目「石破総理辞任」(2025.09.08)

「先週末のニューヨーク市場は、雇用統計を受けて三指数ともに
下落。金利低下期待より、景気後退懸念が上回った結果です。

日本市場は、石破総理の辞任が伝えられ、政治の停滞感、経済政策
への期待から、上昇しています。」

■アメリカの雇用統計の数字はよくありませんでした。
なにより、雇用の募集数が減少しており、また、新規募集の業種
に広がりがありません。

労働参加率は増加し、そのために失業率が上昇しています。

アメリカにも景気刺激策が必要になりました。
またその刺激策も、常にリストラ前提のハイテク業界ではなく、
旧来型の製造業などへの刺激策が必要です。
安定的な雇用を増加させるには、旧来型産業への刺激策が有効だから
です。

トランプ政権の正念場でもあります。

■日本市場は、膠着感の強い石破総理の経済政策に対する不満が
辞任により解放された感があります。

後継候補に、小泉農水大臣と高市早苗氏が有力視されています。

小泉氏は、石破政権と同じです。
岸田派と菅派に支持された政権となります。
とりわけ政策に特徴はありません。小泉氏が後継では、再び自民党は
負けると思います。

自民党が勝つためには、経済政策に新規性が必要です。
高市氏、茂木氏、小林氏などが後継になれば、経済活性化への期待が
高まります。

小泉氏では株価下落、高市さんでは株価再上昇、というシナリオが
見て取れます。

選挙日程が注目です。

その期間中は、株式市場は原則強いと考えるからです。