「昨日のニューヨーク三市場は小幅な動き。ダウ平均はマイナス、
ナスダックとS&P500は小幅高でした。
材料難です。
日本市場も同様です。かろうじて38000円台は確保しています。」
■米中閣僚級交渉が始まりました。
トランプ大統領は、おなじみの『いい進展」があったとコメントして
いますが、すでにそのコメントをそのまま信用している市場関係者
は、いないと考えます。
第三金曜日はアメリカでは、オプション・先物取引の決済があります。
「トリプル・ウィッチング」と呼ばれる、この日は、今月は、三か月毎
の集中日となります。
ヘッジファンドの上期収益確保は、この日の前に集中します。
ニューヨークの三指数の強含みの展開も、来週木曜日までではないか
と考えています。
■日本市場も「材料」がないまま、強含んでいます。
日本は第三金曜日が「SQ」です。アメリカ同様三か月ごとの決済集中日
です。
今週の木曜日までは、「SQ」を目指して、「謎」の堅調が続く可能性が
あります。
株主総会が始まりました。
本日は、「豊田自動織機」の総会があり、「TOB株価」に関して、株主
から質問が相次いだようですが、大きな問題も起きず終了しています。
もっと高い株価を想像して、高く買ってしまった株主は、残念なこと
でした。
親会社、子会社のように資本関係が明白で、グループで過半を押さえている
会社に少数株主が反抗しても、成果は出ません。
「資本の論理」「多数決」という原理原則は、変わらないからです。
相場が膠着してくると、個人投資家の投機資金は様々に移動して、「儲け口」
を模索します。
しかし、「すぐに売りたい」個人投資家が中心の動きでは、中々に長続きは
しません。
「中小型株」物色と言われますが、「材料」が明確で、中長期の投資家が
参加できない銘柄には、機動的にいつでも「逃げる」用意が必要だという背景
です。