市場の目「腹をくくったホンダ」(2024.12.24)

「昨日のニューヨーク市場は、クリスマス入り。商いも少なく三指数
ともに上昇したものの、方向性は見えません。

日本市場も影響を受け、出来高の少ない市場です。」

■24日は、アメリカでは為替も債券も株式も半日取引となります。
25日は休日です。
キリスト教国で最大のイベントであり、今週いっぱい余韻が続きます。

方向性が出ないのは当然です。

■日本市場は、海外投資家の参加が少なく、ニューヨーク以上に閑散
な状況です。

そんな状況で、気を吐いているのが「ホンダ(7267)」です。

日産との統合案件では、日産に抱き着か「無理心中」になるのではないか
そういう懸念が市場にはありました。

かって、肩をなら寝ていたトヨタは、「スバル」「マツダ」「鈴木」「ダイハツ」
「日野」などと連携を進めており、日産の選択肢としては「ホンダ」しかなかった
のですが、「ホンダ」から見れば、瀕死の「日産」に抱き着かれるのは大変では
無いか、というのが市場の見方でした。

「ホンダ」にとっては、勇気の必要な決断だったと考えます。
今後拡大する、自動運転技術、燃料電池車への対応など、EV開発以上にコスト
が必要な開発案件が続きます。
一社だけで対応するには世界的に見て「規模感」が不足しています。
何としても「共同開発」するパートナーが必要威だったのです。

世界には、同様の悩みを抱える自動車メーカーが多々あります。
「社風」の違いなども考えなければなりません。

その中で、ようやく、「腹をくくって」「日産」と組むことを決めたのだと
思います。

「統合」を成功させるためには何が必要なのか。
それは、「対等」ではなくどちらか一方が「圧倒的」な力を発揮して、相手を
「飲み込んでしまう」ことです。

「ホンダ」はその決意を表明することを「自社株買い1兆1千億円」で示しました。
圧倒的な株価、時価総額で、「日産」そして「三菱自動車」を飲み込んでしまおう、
そういう決意です。

「ホンダ」の決意や良し!です。

■今週は、閑散な商いが続きます。
様子見でいいと考えています。