「週末のニューヨーク市場は三指数まちまちの動きです。
週末のCME日経平均先物は、39410円であり、本日も日本市場は
高寄りから続伸を期待する投資家が多くいました。
果たして思惑通りに進んだのでしょうか。」
■日本市場は寄り付きから、CME先物にサヤ寄せするように高寄り
しました。
しかし、週末に想定した通り、「利益確定売り」が出始め、日経平均
は先物に差寄席しましたが、幾分下の水準で終了しました。
足踏みが予想される値がさハイテク株は、利益確定の中心です。
そのため、銘柄物色の範囲が拡大しました。
TOPIXの上昇率は日経平均を超えて終了しています。
■さて、今週末から3月に入ります。
海外勢にとっては、最初の四半期決算、日本の機関投資家にとっては
年度決算の月となります。
ポートフォリオの資産配分が厳密に決められている年金などの巨大ファンド
は、債券と株式の比率が明確に定められています。
あまり資産価格が変化していない債券価格と比較して、株式の資産価格は
拡大しており、運用規定からも株式を売却せざるを得ません。
各社の投資信託も決算を控えて益出しが予想されます。
3月は売り先行になりやすい地合いとも言えます。
■反面2月までの決算発表で、増配や分割などを開示できなかった会社は
決算を占める前に「配当」「自社株買い」「分割」などを改めて開示する
必要があります。
これ等の開示は「買い要因」となります。
日本の個人投資家は「逆張り」が主流です。
海外投資家が日本株を買いあがる中で、日本の個人投資家は「戻り売り」を
先行させました。
結果として、一番いいところで、株式を保有していないという状況が出現
しています。
「逆張り」の個人投資家にとっては、いい買い場がこれから到来する、そう
考えている次第です。