市場の目「踏み上げ」(2024.02.13)

「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。ダウ平均は最高値更新
ナスダックとS&P500は、利益確定売りに押され、小幅下落でした。

日本市場は週末のCME先物にサヤ寄せする形で、急伸しています。」

■アメリカでは今晩、CPIが開示されます。市場想定では、順調に前年比の
伸び率を縮小しているとしています。

景気は順調であり、勝金利は下がるという、ニューヨーク市場での「楽観」
が勢いを増しそうな感があります。

とはいえ、上昇速度が速く、各企業の増益率と比して、株価の上昇率の
大きさは、やや気になる水準まで到達していると考えます。

年初からの上昇は、利益確定売りを一旦は行いたいところではないか、と
考えています。

■二月のSQ値は37018円07銭でした。
本日の寄付きがこのSQ値を大きく上回る37248.36円であったため、2月の
SQで、「売り方」であった投資家は、いきなり「買戻し」「踏み上げ」を
行わざるを得なくなりました。

急速な買戻しにより、「日経平均」構成銘柄の多くは、決算悪などの材料が
無ければ、少なからず買われることになりました。

指数の構成に影響が大きな「東京エレクトロン(8035)」や「ソフトバンクグループ
(9984)」などは、株価が急伸しています。

指数先行の動きです。
この動きは、本日、ポジション調整が急速に行われており、収束も近いと
考えています。
利益確定売りなどが、明日以降は強まると想定しています。

課題は、3月のメジャーSQです。
再びSQWの時期が近付くにつれて、仕込みが始まります。
SQで買い方についた投資家はここ半年ほど連続して、「勝ち組」となっています。
柳の下の泥鰌を再び狙いに行く動きが出ると考えています。

しかし、指数採用以外の銘柄、はたまた、指数採用銘柄の中でも、業績と比較して
買われすぎている銘柄の調整は、どこかで行われると想定しています。

3月のSQを目標として、どこで調整が始まるのか注目しています。

■何はともあれ、指数の急上昇で、慌てる投資家も多いと思います。

しかし、慌てることは有りません。
調整は必ず起きます。

すでに保有銘柄をお持ちの方は、「果報は寝て待て」で対応してください。
まだ投資をしてない方は「捲土重来」を期してください。