市場の目「踏み上げられちゃった」(2024.06.26)

「昨日のニューヨーク市場は、ダウ平均が下げ、ナスダックとS&P500
が高いという昨日までとは逆の現象でした。
昨日とは逆に「エヌヴィデア」をはじめとするハイテク株の戻りで、
ナスダックとS&P500が上がり、組み込まれていないダウ平均は
下落という事です。

日本市場は、配当による再投資で指数が上昇し、「売り方」の「踏み上げ」
を余儀なくさせました。」

■先週末の「トリプルウィッチング」の影響がようやく薄らいだ「エヌヴィデア」
の戻りが、ハイテク関連株の息を吹き返させました。

「エヌヴィデア」以外の半導体関連株も順調な戻りです。
「先端半導体」だけではなく、「チャットGPT」などの生成AIの実装化が
進んでいることで、関連する企業のすそ野が拡大しているのだと考えます。

アメリカの個人消費などの数字は後退気味ですが、アメリカの景気をどこまで
これらの生成AI景気が補完してけん引できるかが注目です。

■日本市場は、「自社株買い」が出来ない期間ですが、配当の再投資をテーマ
とした指数の買戻しが進んでいます。

日経平均の39000円から上には、かなりの数量の売りが積みがっていました。
「再投資」と想定される買いにより、これ等の「売り」が買戻しを余儀なく
されました。
「踏み上げ」が進み、結果として、40000円まであとわずかな水準まで上昇
したものです。

400円を超える指数の上げ幅ですが、指数取引がけん引していると想定され
出来高は4兆円そこそこです。
多くはありません。
また、指数採用銘柄が買われ、それ以外は、それほどでもないという状態です。
そのため、上げ幅に比較して、値上がり銘柄の数は970銘柄程度にとどまって
います。

日経平均は上昇しましたが、TOPIXはそれほど上昇していません。

日経平均に関する指数取引だということが明白です。

■本日は6月の最終取引日です。
明日は、株主総会の集中日でもあります。
週末、日経平均4万円復活というシナリオかもしれません。