「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。ダウ平均と
S&P500は小幅上昇。ナスダックは小幅下落。
トランプ大統領による、自動車関税の軽減措置がサインされましたが
大勢に影響はないと考えます。
日本市場は、連休の谷間。
出来高が膨らまず、小幅な上昇をしています。」
■トランプ大統領就任100日で、トランプ大統領は自身の成果を
誇張して演説をしています。
トランプ氏の性格として、自己主張の強い演説でしたが、あまり得るものは
無かった感があります。
トランプ氏の就任演説の熱狂がやはりトランプ政権の「頂点」ではなかったか
と考えています。
「肉を切らせて骨を断つ」とでもいうような「関税政策」は、自国の
出血が多すぎて、すでにきしみ始めています。
政権維持と中間選挙のためには、「切り札」である「減税法案」を早期に
出すという事だと想定します。
ただし、「減税法案」が切り札になるかどうかは微妙です。
■本日「商船三井(9104)」が決算を開示しています。
「関税」により、今期見通しは大幅な減益を想定しています。コンテナ船の
不調の懸念もあり、配当も減配になる可能性が高いとの想定です。
株価は大きく下落しています。
「船株」の業績は、世界の貿易に比例します。
世界のモノの移動が増加すればモノを運ぶ「船株」は好調になります。
「モノを移動」することが多くなるという事は、世界中で、「インフレ」が
加速しているという事でもあります。
「船株」が業績を悪化させるという事は、「インフレ時代」が終えんを迎え
「景気の後退」が鮮明になる「デフレ時代」が到来するという事でもあります。
「船株」は、景気の「カナリア」でもあります。
留意すべきかもしれません。