「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。ダウ平均と
S&Pは小幅高、ナスダック市場は反落。
アメリカでは、半期決算の開示が始まっています。
主要ハイテク銘柄の決算がはじまる前に、利益確定をしておく
動きが、ナスダックが安い理由だと考えています。
日本市場は、日米関税交渉の着地で、大幅高です。」
■アメリカの日本に対する関税率は相互関税、自動車向け特別関税
ともに15%で着地しました。
アメリカの国民が「消費税」と同じ感覚で受容するとすれば、
この程度の数字になると想定した通りの数字となりました。
「悪材料出尽くし」で、買戻しが入りました。
最初はヘッジファンドの買戻し、明日以降は、じっくりと長期投資家
のポジション調整が始まると想定しています。
■参議院選挙後休みを挟んでわずか二日で決着した関税交渉ですが、
この短期間で、何か特別なことが起きたわけでは無いと考えています。
既に参議院選挙に突入する以前から、交渉成立していたものを、わざわざ
参議院選挙後まで引き延ばしてきた、という事だと想定しています。
ベッセント財務長官の「日本は選挙があるから・・」「早期には締結は
難しい」などと日本に忖度した発言もありましたが、それもこれも
既に結論が出ており、タイミングを図る、という事だったと思います。
トランプ大統領にとっては、最良のタイミングでした。
スキャンダルでMAGAの支持者からも突き上げを食らっている最中に、
日本との大型の成果は、トランプ大統領も一息付けたはずです。
石破総理にとっては、退陣要求が強まる中、「難しい」「長期になる」
とコメントしていた中での着地で、存在意義を示したという事でしょう。
■しかし、この姑息さは、すぐに嫌悪されます。
何故、選挙前のタイミングで着地しなかったのか?
やろうとすればできたはずなのに、どういう判断で、遅らせたのか?
何らかの事情があるにはしても、「間の悪さ」は否めません。
「間の悪い人」石破さん。
国民は、そういうリーダーを求めてはいないと思いますよ!