「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上伸しています。関税問題が
とりあえず落ち着き、債券市場の金利が下落に転じたことが背景です。
日本市場は、日本銀行の金利引き上げが短期間に継続しそうだ、という
材料で、為替市場では「円買い」株式市場では「株ウリ」というヘッジ
が起きそうです。」
■アメリカ市場が動きづらいと見るとヘッジファンドは、次のいけにえを
探し始めます。
目下のところ、円と日本市場に目を付けた感があります。
周到に彼らは動きます。
長期債を売り崩し金利を上げます。同時に円買いを進めます。
また、株式市場では、上値に売り物を出し始めます。
日本市場がなかなか39000円を大きく上に抜けていけないのは、そういう動きが
あるからかもしれません。
アメリカ市場では、個別決算で物色が大きく変化しています。
■日本市場でもヘッジファンドの思惑を覆すのは、日本企業の決算です。
株式市場で評価されていない企業でもその決算は順調です。
いずれ、短期のヘッジファンドの売りに対して、長期投資家の買いが買い向かう
動きが出ています。
それが、39000円を挟む攻防戦だと想定しています。
昨日決算を開示したトヨタの副社長が、トランプ関税に対して答えた回答です。
「(25%の関税がかけられるとしても)雨が降れば傘をさす」という事です。
いかにも自信がある回答です。
現実に実業を遂行している立場からすると、どんなことにも対応する用意は
出来ている、という事です。
まわりで、ハラハラしているだけでは、意味がないと思う次第です。