「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに小幅下落。エヌヴィデアが開示した
第一四半期決算は市場コンセンサスを上回る数字であり、市場が終了した後
上昇しています。
日本市場は、その場外取引でのエヌヴィデア株の上昇を受け、「ミニ・エヌ
ヴィデア祭り」を期待した動きでした。」
■ニューヨーク市場は依然として材料不足です。
着実にスタグフレーションが進んでいる観もありますが、市場はそれを否定
したがっています。
とはいえ、なかなか上値が重く、金利引き下げの材料となる経済指標もインフレ
を明確に否定する材料は出てきません。
いよいよ景気後退が明確になる中、インフレが収まらないという「最悪」の
「スタグフレーション」に陥る可能性もあると考えています。
■日本市場は、ボックス圏内で模様眺めが基本です。
「押し目買い」「戻り売り」という日本の個人投資家が大好物の地合いが
継続しているようです。
極論すれば「信用取引」で、「一買い二やり」を繰り返す投資家が多いという
事です。
という事は売買代金が潤沢でない銘柄には投資資金が回りにくい、ということ
でもあります。
グロース市場が日々下落しており、プライム市場でも中小型株がげらくしている
背景は、そう言う事だと考えています。
下げ止まった好業績銘柄を丁寧に買い進めていく、という作業が始まるのは、
もう少し先になるのかもしれません。