市場の目「高市トレード」(2024.09.27)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上昇。住宅関係の数字が堅調であった
ために、「ソフトランデイング」の可能性が高まったという期待感が背景です。

日本市場は、明確に「高市トレード」でした。」

■アメリカ経済の理想は「金利の安定」とともに「経済の堅調さ」でもあります。

景気の急激な後退により「金利」だけが下落していても、株式市場は評価しません。
株式市場は、やはり、経済状況がいいという事が大前提なのです。
「金利」は、そのための手段なのです。

今のところ、大統領選挙を控えて本腰絵を入れた投資はまだアメリカでは起きて
いないと考えています。
その資金は、MMFなどの待機資金に向かうか、あるいは債券市場へ向かいます。
「金利」が下がるのですから、「債券投資」は、利益があがる蓋然性が高いからです。

アメリカは大統領選挙待ちです。

■日本市場は昨日あたりから、「高市氏有利」の情報で、先物筋が動いたと考えて
います。
産経新聞で麻生副総裁が「高市氏支持」をコメントしたことも、先物筋の動きを
加速させたと考えます。

先物筋が日経平均を指数で買い上げ、それを支えるために値がさ半導体株など、指数に
影響度が高い銘柄が買われました。
為替も「円安」への仕掛けが入ったと考えます。

「円安」になったから、半導体株が上昇したから日経平均が上昇したわけでは無いと
想定しています。

さて、自民党は総裁に「石破氏」を選択しました。

来週は、本日の「高市トレード」の逆が起きます。
総選挙も勝ち目は薄くなりました。

自民党の各議員の選択は大きな後悔を招くのではないでしょうか。

■なんとも残念なことです。

「日本版ガラスの天井」の厚さはいかんともしがたいのかもしれません。