「昨日のニューヨーク市場は、三指数ともに上昇。トランプ新政権への
支持の高さがうかがえます。
日本市場は、日本銀行の金利引き上げが「40000円」の壁を形成した
ようです。」
■ニューヨーク市場は、トランプ政権の初動に対するリスクが限定され
買い戻しの動きがでて、落ち着きをようやく取り戻しそうです。
債券金利も落ち着いており、それにより、株式市場も買戻しが進んでいる
という事だと考えています。
初日の作業が終了し、その次の政策がまだ見えていません。
果たして、中国、カナダ、メキシコに対して関税は発動されるのか、回避される
当事者国の動向はどうなるのか、注目ではあります。
■日本市場は、既定事実となっている「日本銀行の金利引き下げ」を待って、
市場が動きました。
金利が上がり、為替が円高に向かいましたが、昨年の7月のような極端な動きは
出ていません。
とはいえ、二っつ系平均をはじめとして、株価は40000円の壁の前で立ちすくん
でいるような動きです。
物価も次第に落ち着いてくるという日本銀行の見立てです。
自然利子率との差を埋めるべく、日本銀行は金利を0.75%から1%まで上昇させ
ていく方針だと考えています。
課題は、日本の景気です。
金利を引き上げることで、景気に悪影響が出ることが最も忌避すべきことです。
春闘による賃上げ状況、第三四半期の決算状況など、確認すべきことはまだ
多くあります。
順調な景気の回復が確認できれば、早期の追加利上げも行われる可能性が高いの
ではないかと想定しています。