「昨日のニューヨーク三指数は、高安まちまちながらいずれも小動き
でした。
本日開催のFOMCの結果待ちと、パウエル議長のコメント待ちです。
とりわけパウエル議長のコメントには注目です。
日本市場は、模様眺めが続きます。」
■FOMCは足掛け3年続いた「金利引き締め」政策をようやく転換しようと
しています。
市場の関心、とりわけ債券市場の関心は、向こう二年間の金利引き下げ
の着地点に関心が集まります。
また、FRBがアメリカの景気に関して、停滞や交代を意識しているのか否か
がより関心が強いところです。
株式市場にとって、これまでの「景気堅調」「金利低下」というメイン
シナリオが維持できるのか再構成するべきかの瀬戸際です。
パウエル議長が、経済動向に関して、強気の発言を行い、FRBは景気を
きちんと注視しているというコメントが出てくれば、株式市場は安心感
を取り戻します。
むやみな「円高」攻撃も安定すると考えています。
■日本市場は、FOMC前に大きな動きが出来ません。
為替市場の上下に伴い、投機筋がオペレーションを行うという状況です。
日本市場も週末の日銀植田総裁のコメントを注視しています。
株式市場が日本銀行の発言で、大きく上下する状況は、好ましいとは
思えません。
植田日銀総裁にも発言に留意してほしいと考える次第です。
日本市場は、中央銀行のコメント以外にも自民党総裁選という大きな
イベントが待ち構えています。
古い政治家が、昭和の時代の「財政均衡主義」「金持ち優遇廃止」などの
政策を主張して、その政治家が時期総理になるということになれば、日本
の株式市場は再び下落すると考えています。
株式市場にとっては、次第に身動きが取れなくなっている日本銀行より
自民党の次期総裁の方が、関心が強いのです。
■経済に対して明確なコメントを出している候補者は「高市候補」だけです。
兜町はそして市場にかかわる人たちは「高市候補」の総理就任を待ち望んでいる
と言えるかもしれません。