「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに小幅上昇。
FOMCが年内最後のイベントであり、ほぼ想定通りの内容であったこと
が、小幅上昇にとどまった背景です。
日本市場は、明日のSQに向けた投機筋の仕掛けが不発に終わっています。
上値追いの仕掛けが失敗したため、株価は下落しています。」
■FOMC後のパウエル議長のコメントは極めて冷静なものでした。
前回のコメントは「いつまでも金利が下がると思うなよ」という市場に
対する警告のニュアンスがありましたが、今回は冷静さを取り戻して
います。
アメリカの金融政策は、あくまで、市場から上がる統計資料に基づき
運営されるという、強い意志が感じられます。
AI関連企業を中心とする資金需要が旺盛であり、、流通通貨の不足が
懸念されていました。
これに対して、やん切国債を中心に市場買い入れを行う、という回答を
出してきました。
市場は、金利引き下げより、資金供給の増加に期待感を強めたと考えて
います。
■日本市場では、短期投機筋のSQをめがけた仕掛けが不発になっています。
主力の投機筋が市場参加していないことが背景です。
投機筋の仕掛けは、「上がらなければ売る」ということです。
その動きが本日は鮮明に出ていると思います。
中長期投資家の「買い下がり」が市場の下げを限定的にしています。
