市場の目「FOMC](2025.12.08)

「先週末のニューヨーク市場は三指数ともに小動き。
FOMC前で、動きにくさが際立ちます。

日本市場も材料難。
とはいえ、長期投資家の買いなどが継続しています。
値上がり銘柄が多く、物色が拡大していることがわかります。」

■火曜、水曜のFOMC待ちの動きが続きます。

金利が下がるのは決定的ですが、課題は、来年以降の見通しです。
インフレ率の低下はすでに緩やかになっています。
関税の価格への転嫁も少しづつ進展しており、物価の押上げ効果
となっています。

次期FRB議長が早々に決まる可能性があるとはいえ、論理に整合性を
欠いた金融政策はできません。

金利低下期待だけを頼りに、支えられてきたニューヨーク市場は、
FOMC後のパウエル議長のコメントで揺らぐかもしれません。

■日本市場は、今週末、メジャーSQを迎えます。
しかし、11月のSQで、大きな処理は完了していると推測されます。
週末のSQに向けた特段の仕掛けは出てこないのではないか、と
考えています。

比較的静かに、クリスマス明けまで相場は推移するかもしれません。