「昨日のニューヨーク市場はアメリカのGDPがマイナスに転じたことで
衝撃の乱高下。引けはダウ平均とS&Pは小幅上昇。ナスダックは小幅
下落。
日本市場は、連休明けすぐの「SQ]到来を控えて、「踏み上げ」の動き
だと想定しています。」
■GDPは輸出と輸入の差額で計算されます。
トランプ大統領の相互関税発言で、アメリカでは、1月から3月まで、在庫
積み増しのための輸入を増加させました。
結果、GDPの数字がマイナスになったものです。
しかしこれで終了したわけではありません。
相互関税が90日延期されたことで、再び、4月から6月は輸入が増加して
いると想定されます。
トランプ大統領は、GDPがマイナスになったことを「バイデン前大統領」の責任
としていますが、明確にトランプ大統領が起こしたことです。
■日本市場は連休で商いが膨らみません。
SQは、毎月第二金曜日に行われます。今月は、連休明けの9日がその日です。
まだ8日もあるようですが、連休のおかげでそれほどの営業日はありません。
日経平均株価はトランプ相互関税発動の日の36000円前後を抜けてきました。
4月2日3日の株価水準で先物やオプションを組んだ人たちにとって、買戻し
もしくは6月切で、上値でのポジション再構築が求められています。
全体が連休で見送り気分が強い中、特段の材料もなく上昇している背景は
SQの踏み上げだと想定しています。
■今晩から赤沢復興大臣とベッセント財務長官の会談が始まります。
既に事務局ベースでは入念に下打合せが行われていると推定しています。
アメリカからしても日本と円滑にかつ急速に交渉が英率することは、共和党支持者
や反トランプの人たちにインパクトを与えます。
何としてもまとめなければならないのです。
表には、出ない条件が数多く盛り込まれると想定しています。
その動きが反映されるのは、日本では連休明けです。