市場の目「SQ前」(2024.12.05)

「昨日のニューヨーク市場は三指数とも大幅上昇。世界の政治環境が
急速に変化しており、相対的にアメリカの優位さが鮮明になった事
が背景ではないでしょうか。

日本市場はアメリカ追随+、来週のSQ対応です。」

■ニューヨーク三指数は、いずれも史上最高値更新です。クリスマス
気分の中出来高は少ないものの、順調に投資資金を集めています。

韓国の不可思議な「非常事態戒厳令」に続き、フランスでは内閣不信任案
可決、ドイツでも来年二月には総選挙があり、現状は死に体です。
イギリスも予算を巡り国会が紛糾しています。

その状況の中で、想定的に政治が安定し、経済の成長がもたらされそうな国
はアメリカです。

世界の投資資金が再びアメリカに集中するのはやむを得ないことだと
考えています。

■日本の課題は、国内消費が回復するか否かです。

課題は、「賃上げ」の継続と「高齢者の消費」です。

「賃上げ」は景気に負うところが大きく、政府の対策も考えねばなりません。
また、「緩やかなインフレ」を実現するためには、人口の半分近くを占める
高齢者の収入対策を行う必要があります。

「年金」の運用利回り目標の引き上げで、年金支給額が増加することが期待されます。

また、目標を上げるためには、否が応でも株式の運用比率を増やす必要があります。
日本の株式は債券と比較しても割安だからです。

日本市場は、本日も「メジャーSQ」を意識した動きです。

今週から来週前半まではこの動きが続くと想定しています。