「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに小幅に下落しました。
ニューヨーク市場では第三金曜日にSQが到来します。昨日の大商いは
このSQを意識した動きではなかったかと考えています。
ダウ平均4万ドル到達はそのシンボルかもしれません(オプションなどの
価格設定がその株価に置かれていた可能性があります)。
日本市場は、材料乏しく商いが減少しています。」
■ニューヨーク市場でも長期投資家は現状、模様眺めではないかと想定
しています。
「金利引き下げ」の動きがどうなるのか、「生成AI」相場の核である
「エヌビデア」の第一四半期決算が5月22日に行われます。
ニューヨーク市場では12月の本決算の開示が2月に行われており、その時の
ガイダンスで中長期の投資家の年内の方向性は決定しています。
第四半期決算などの数字はその方向性を微調整する手段です。
しかし、エヌヴィデアは、方向性を大きく変化させる可能性があります。
SQ通過後の動きに注目です。
なにしろ、「益回り」と「債券利回り」の逆ザヤは依然として大幅な乖離が
有りますから・・
■日本市場は、材料難。
ニューヨーク市場の「気分」に乗って昨日は、短期の仕掛けが入りました。
日経平均先物を押し上げ、日経平均への寄与率の大きな「値がさハイテク株」
の現物を買い上げて、水準を下支えさせるという作戦でした。
今年3月まではうまく機能した手法でしたが、「値がさハイテク株」の株価水準
が業績と比較して買われすぎたため、機能しなくなっていると想定しています。
海外の短期投機筋も、何らかの新しい作戦を構築しなければならないと考えて
います。
先物買いは続けるとしても、追随させる現物株を何にするのか、考慮のしどころ
です。
「益回り」と「債券金利」と比較した株式市場の割安感では、日本株が際立って
います。
日本株への世界からの投資はまだまだ続きます。