「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに小幅安。
FOMC前で材料がなく手掛かり難の状況。
日本市場も同様ですが、週末のSQを目指して、小幅な調整局面
が続いています。」
■今回のFOMCに市場が注目しているのは、来年以降の方針に
対して、パウエルFRB議長をはじめ、構成員の人たちが、どのような
判断基準を持っているのか、ということです。
今回下がるかどうか、ではなく、来年いこうの基準金利はどの程度
におかれ、FRBはどのように対応するのか、それを知りたいのです。
パウエル議長の任期は三月までです。
アメリカの景気は不思議な状況です。
雇用環境は悪化していますが、市場での資金調達需要は極めて旺盛
です。
AI関連の投資がGDPを押し上げており、GDPがプラスであるときは「景気後退」
とは言えません。
アメリカ社会の大きな二分化が、金融政策でも課題となります。
■日本市場は、週末のSQを意識した動きが続いています。
日経平均が堅調に推移していますが、特段相場を押し上げていく勢いはありません。
年末へ向けて個人投資家の手じまいも進行していると思います。
模様眺めが正解ではないでしょうか。
