市場の目「SQ攻防戦」(2025.09.10)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上伸。
日本市場は、強含みで、上昇しています。
しかし出来高は少なく、不気味な上昇です。」

■アメリカは、来週に控えたFOMCで利下げ幅が0.25%になるのか、
0.5%になるのか、物価指数の開示を待っているところです。

なにしろ、雇用統計から見て取れる景気の停滞はより鮮明に
なりつつあります。

とりわけ、失業率の「炭鉱のカナリア」と呼ばれている「黒人雇用」
の悪化が際立ちます。
この数字が上昇してくると、景気の回復の鈍化がより明確になるのです。

トランプ支持者が多い、ヒスパニック系、黒人層に、トランプ不支持が
高まります。

アメリカの政治にも逆風が吹き始めるかもしれません。

■日本市場は金曜日に控えたメジャーSQが重要です。
異常な状況であった8月のSQから株価は急上昇しました。
すでにオプションや先物では、12月のメジャーSQをにらんだ、ポジション
構築が始まると想定しています。

次の10月のSQは、自民党の総裁選が被ります。
相場の乱高下が起こりえます。

中でも今週は、週末のSQを目指して、水面下の動きが続きます。

アドバンテストなどのハイテク企業は、業績などのファンダメンタルズで
買われているのではなく、SQに関する思惑から「日経平均株価」を意識
した動きになります。

その背景で買われていると思います。

株式コメンテーターや証券メデイアの表面的なコメントに疑いを
持ちましょう。