「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上昇。
日本市場はSQ通過で、堅調です。」
■昨日開示されたアメリカのCPIは市場想定通りの伸び率でした。
関税の効果もありましたが、ほぼ想定の範囲。
一方、「新規失業保険申請件数」は、いままで、上限とみなさ
れていた25万件を上回る増加でした。
物価が安定的な中、労働需給が悪化している状況です。
FRBによる金利引き下げは、トランプ大統領に急かされなくても
緊急の課題になりつつあります。
来週開催のFOMCで、金利引き下げと年内の連続引き下げの議論が
高まることが想定されます。
その材料が出るまでは、相場の堅調さが継続します。
■日本市場は、オプション取引がけん引しています。
44000円、45000円でのコール残高が積みあがっており、現物株にも
影響を与えます。
日本はアメリカと異なり、まだ、経済が過熱していない状態です。
アメリカは加熱した後の後退局面ですが、日本は、デフレ回復からの
上昇局面です。
金融政策も異なるのが普通です。
アメリカの金利が下がっても、為替市場への影響は軽微です。
日本銀行の金利引き上げの決断が近いかもしれません。