市場の目「SQ通過」(2025.09.12)

「昨日のニューヨーク市場は三指数ともに上昇。

日本市場はSQ通過で、堅調です。」

■昨日開示されたアメリカのCPIは市場想定通りの伸び率でした。
関税の効果もありましたが、ほぼ想定の範囲。

一方、「新規失業保険申請件数」は、いままで、上限とみなさ
れていた25万件を上回る増加でした。

物価が安定的な中、労働需給が悪化している状況です。

FRBによる金利引き下げは、トランプ大統領に急かされなくても
緊急の課題になりつつあります。
来週開催のFOMCで、金利引き下げと年内の連続引き下げの議論が
高まることが想定されます。

その材料が出るまでは、相場の堅調さが継続します。

■日本市場は、オプション取引がけん引しています。

44000円、45000円でのコール残高が積みあがっており、現物株にも
影響を与えます。

日本はアメリカと異なり、まだ、経済が過熱していない状態です。
アメリカは加熱した後の後退局面ですが、日本は、デフレ回復からの
上昇局面です。

金融政策も異なるのが普通です。

アメリカの金利が下がっても、為替市場への影響は軽微です。

日本銀行の金利引き上げの決断が近いかもしれません。