「昨日のニューヨーク市場は、週末の株安の反動高。ダウ平均とS&Pは
上昇しましたが、ナスダック市場は、戻り切れず、若干のマイナスで
終了しています。
日本市場は週末のシカゴ先物市場に収れんする動きで下落しています。」
■世界の投資家は、トランプ新大統領の就任とその後に起こる「関税」
等の政策を固唾をのんで見守っています。
そのため、本腰を入れた売買は手控えられています。
雇用統計は事業者からの報告です。何人採用したかを集計するものです。
これに対して雇用者調査は依然として、長く就業していない人が多く
存在しています。
アメリカ経済は、雇用統計にみられるように、「順調」とは単純にいえない
状況だと考えています。
トランプ大統領の就任前に駆け込みで「移民」が増加しています。
急増した「移民」の雇用増加が今回の「雇用統計」に多く含まれている
可能性があります。
そのため、トランプ新大統領の就任までは動きづらいというのが市場の
本音だと考えています。
中長期の大口投資家が模様眺めをしている中、投機筋が、相場を動かし
ている観があります。
この動きは、今週いっぱい継続すると想定しています。
■日本市場も同様の動きです。方向感に乏しい動きです。
そのため、先物投機筋の主導で、シカゴ先物市場に収れんするような
下落の動きが中心となります。
株価の下落に抵抗するような「実需筋」などのかいが出てこないため
です。
アメリカ同様、週内はこの動きが継続すると考えています。
■日本市場への買い需要は依然として強いと考えています。
きっかけ待ちの状況だと想定しています。
日々の動きに一喜一憂せず、ゆったりと構えていてください。