市場の目「怒りのパウエル」(2025.10.30)

「昨日のニューヨーク市場は、ダウ平均は下落、S&Pはわずかな下落
ナスダックは上昇という歪な状況でした。
FRBの「惰性で連続利下げがあると思うなよ」というパウエル議長の
コメントが効いていると思います。

日本市場は、日本銀行の想定通りの金利据え置き。
昨日のような、数銘柄で日経平均を1000円押し上げる動きは本日は
鎮静化しています。」

■FRBは「金利低下」の先読みでいささか浮かれた感のある市場に
警鐘を鳴らしたと考えています。

しかし、市場の資金がいわゆるマネーサプライが不足し始めている事態
には対処しなければなりません。
地銀の償却拡大や中小ローン債権の証券化案件の破綻などを見過ごす
わけにはいかないのです。

そのため、市中に債券類を放出して資金を吸い上げる「QT」を停止
することをコメントしました。

「金利」を引き下げるより、直接的な効果があります。

政府閉鎖で経済指標が不明な中で、連続利下げを期待されても困る、という
トランプ政権に対する「嫌味」かもしれません。

■日本市場は、決算の結果で大荒れです。

「気配」は「買い」にしろ「売り」にしろすぐ出ます。
それだけ、市場に安定性がないというところです。

昨日もコメントしたように「流れ弾」に当たらないように、決算が終了
するまでは「待避」しておくのが賢明かもしれません。