「昨日のニューヨーク市場は三指数まちまちの動き。債券が、利益確定売り
に押され、金利が上昇したことで、ナスダック、S&P500は小幅に下落、ダウ平均
は小幅に上昇しました。
しかし方向感が見えないところは相変わらずです。
日本市場は主要企業の決算が続いています。
決算数字で「脊椎反射」的に動くAI自動売買による波乱もありますが、その後の
説明会などでのガイダンスがやはり、株価には反映するようです。」
■アメリカでは経済統計などの指標の開示が空白となるタイミングです。
そのため手掛かり難で、債券市場も株式市場も動きづらい状態です。
噂で株価が動きます。
アメリカの今後の最大の注目点は、6月のFOMCでFRBが「金利引き下げ」に動くか
どうか、それまでに開示される経済指標の動向により債券市場も株式市場も
動きます。
その間は、なんとも動きづらいというのが実感です。
■日本市場では、主要企業の決算開示が続いています。
本日開示があった川崎重工(7012)IHI(7013)がともに今期の好決算を開示
して株価を上伸させました。
昨日開示された三菱重工(7011)も増益でありながら市場コンセンサスに不足
しているという事で売り込まれましたが、実は最高益更新です。
四季報見通しを含む市場コンセンサスの「妥当性」を検証したほうがいいのかも
知れません。
どうしても相場が強い時の「コンセンサス」は期待感で高めに出やすい傾向が
有るからです。
好決算を開示する会社、前期収益を上方修正する会社などが相次いでいます。
日経平均の一株当たり利益が押し上げります。
PERが一定であっても、水準訂正は否応なしに到来すると考えています。
■決算開示が終了した後、海外投資家や機関投資家の精査が始まります。
明らかな水準訂正が必要な銘柄が多く出てくると想定しています。
模様眺め的な調整局面が続くのは致し方がないところです。